u-e's tech

電子工作の際のメモや作曲したものを載せていきます

レーザーハープを自作してみた

みなさん、レーザーハープをご存知でしょうか。

平沢進やJeanMichelJarre等がライブの際に演出で使うやつですね。(かっこいい)

シンセサイザー製作と期末試験に追われて息抜きがて作り始めたら思った以上に

作ってみたいと感じている方も多いようなのでここに少しまとめます。

 

出来上がったのがこれ

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暗いところにてPC込みでセットアップ

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煙炊くとこんな

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送るMIDIデータを手元のコントローラーで管理できます。

また、このコントローラーには3つのモードがあり、

 

1:弦一つに対して音を一つだけ割り当てるモード

2:弦一つに対して、音程を順番に上げて行くモード

3:弦一つに対して、ベロシティを順に上げて行くモード

 

があります。

 

これがコントローラー

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 ノート信号は3byteで構成されているので、そのデータをこれでいじれます。

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モード1は汎用で大体音源があればなんでも使えるタイプですが、時事刻々と音を変化させたりするよりは、演奏において効果音を鳴らすのに使えるモードです

モード2は音程を順に上げて行くモードです。音程が順に上がって行くので一見役に立ちにくいですが、TX16WxといったVSTプラグインなどでは音程ごとに割り当てられるサンプラーなので音を順番に鳴らすことが可能です

モード3はベロシティが上がって行きます。これはFLstudioのDirectewaveというサンプラーで演奏することを前提にしたモードです

DirectwaveはTX16にはない機能として、音程だけでなくベロシティの範囲でもなるサンプルを決められるので、そこでシーケンスデータを組むことで一曲演奏することが可能です。

 

 

次に、どう言う原理か

ググれば無限に情報が出てくるのであえてここではコントローラーの方をメインに書くのでレーザー周りは自分で調べましょう。

基本はこれ

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ほぼ脳死プレイです。(脳死電子工作はいいぞ

レーザー部分はこんな感じ(圧倒的小学生の工作感...!)

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レーザーは一本3000円もするけれども貧弱な秋月のグリーンレーザーを使っています。

フレームに固定して、フォトトランジスタの受光部に当ててやるのが基本構成です。

CDSでの制作例が多いですが、フォトトランジスタだと安くて応答速度がよく、プログラムも回路も非常に単純になるので今後作られる方はフォトトランジスタで作るのをオススメします。

左上のGPIOって書いてあるところはコントローラ部分です。

フォトトランジスタがonになると、エミッタの電位が上がって、GPIOの入力がHになります

これを弦の数だけ用意します。私は6本分並べました。

あとは6個の弦の入力がHになったかを検知して、それをシリアル通信で送るだけです。

本当はUSB-MIDIを実装したかったのですが、私にはUSB-MIDIのプログラムが書けなかったのでレガシーMIDIを吐かせています。

 

使用マイコンはレーザーハープを作るにはハイスペックすぎるSTM32F042K8T6を使用しています。

楽をしたければmbedは良い...かも?

 

ちなみに毎回調整する問題が発生してしまうこともあるのですが、応答速度が圧倒的に早いのでフォトトランジスタオススメです

ただエミッタの寄生容量もあるのでその辺気をつけて作ると応答が良くなって高速ツーバス叩けるくらいには感度良くなります

 

ちなみに作るときに部品屋さんでどれ買えばいいですか?と聞くのだけはお勧めしません(というか断られます)

 

 

これを見て作りたいと思った馬骨の方。ぜひ自作して良い馬骨ライフを!!!!!!